動画コンテンツトレンド③
2026/07/23
「広告の顔をやめた瞬間、人が立ち止まった」——アートとしてのLEDビジョンが切り拓く次の地平

個人的な話をさせてください。
私がずっと実現したいと思い続けているのが、ジスコのJvisionをはじめとするLEDビジョンで、純粋なアート映像を流すことです。
企業のロゴも電話番号も商品説明もない、ただ美しい映像作品として街に存在するコンテンツ。
前のコラムでも触れた欧米・韓国・中国では当たり前になりつつあるこのアプローチが、日本ではまだほとんど根付いていません。
なぜアートを流したいのか。
それは逆説的ですが「広告らしくない映像の方が、人の記憶に残るから」です。
人は広告だとわかった瞬間、無意識に情報を遮断し始めます。
しかし美しい映像や予想外のビジュアルに対しては、その防衛機能が働きません。
思わず立ち止まり、スマートフォンで撮影し、誰かに話したくなる
——そういう体験を生む力が、アート映像にはあります。 広告主にとってのメリットも明確です。
自社の広告枠の前後にアート映像が流れることで、視聴者の目がLEDビジョンに向く習慣が生まれます。
「あの画面、いつも面白いものが流れている」という認知が形成されれば、自社の15秒枠にも自然と目が向くようになります。
フル動画からセミスタティックへ、そしてアートビジョンへ
——デジタルサイネージのコンテンツは今、「いかに広告らしくないか」を競う時代に差し掛かっています。
その波に、日本もそろそろ乗るべき時期だと思っています。


